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外反母趾による足裏の痛みもマッサージで改善、快適な生活を取り戻せます
2025年5月23日
今回は、若い頃からぎっくり腰を起こしやすいということで、腰痛改善目的で長年通われている50代のCさんのお話しです。
基本的に鍼治療を好まれないので、痛めやすい部を中心に、腰とその周囲の広範囲を重視した全身マッサージ治療を継続しています。
そんなCさんですが、実は最近、腰痛以上の症状に悩み始めていました。
それは、「外反母趾からくる足裏の痛み」です。
「あまりの辛さで整形外科を受診すると、"痛みが強い左足を中心に、左右の足首から先の部の足のアーチが全体的に潰れている" と言われました。その結果、立ったり歩いたりすると足全体に負担がかかり痛みが出るので、その周囲をなるべくマッサージしながら 過ごすようにと医者には言われたのですが、自分でマッサージしようにも痛みが強すぎることと、どう揉んだら良いのか分かりません。 普段、立ち仕事ということもあると思いますが、左足の親指が痛くなってくると、それを回避しようと今度は同じ足の小指側に体重を 乗せます。それでもやはり時間と共に足の裏全体が痛くなってくるので、そうなると足首から上の部や太股、そしてそのうち腰等体全体でなるべく左の足の裏に体重を乗せまいと過ごしている毎日です。」
切なそうなCさんの話を聞きながら、ふと私の中でもある一定の症状の偏りがあることに気づきました。
それは、腰から下の部に関しては、どちらかというと、いつも左の固さの方が強いということです。
もしかしたら外反母趾からくる症状が腰痛の原因の一つになっているのではないかと感じたその日は、いつもよりも短めに全身治療を終えた後、症状が強い左の足先部分に対しじっくりと時間をかけてマッサージをさせていただきました。
Cさんが体重を乗せると最も痛いとおっしゃった左足で親指周囲に存在していた硬い箇所を中心にしながら、足裏全体・足の項全体/そして親指以外の指の隙間や踝から足の内側を経て親指の内側部分に対してもしっかり硬い箇所を忠実にゆっくり揉み解していきました。
足首から先というそれほど面積が広くない箇所ではありますが、思っていた以上に硬くなっている箇所が多かったことに驚きました。
それでも、「それ効きますね」とおっしゃりながら気持ち良さそうに治療を受けられているCさんの様子に、足へのマッサージが外反母趾からくる痛み改善にとても有効であることを改めて学ばせていただきました。
治療を終えてCさんにゆっくり起き上がり立っていただきました。 「先生すごいです!びっくりです、左足に体重をかけても全く痛くありません」
とCさん。
やはり足の裏を中心にその周囲の痛みを取ることが、足全体の張りや腰痛改善に繋がる可能性は高いように感じました。 引き続きCさんの足へのマッサージをしっかり行っていきたいと思っています。